北習志野駅からほど近い、南東およそ100mのところにある消防署です。
現在は上の写真のように、ごく普通の消防署ですが、かつては空港の管制塔のような立派な火の見やぐらが特徴的な建物でした。
第一小のときに、社会科見学で火の見やぐらに登ったこともありました。
ここから周囲を見渡し、火災をいち早く発見するんです。
そして2階には消防隊員の仮眠室があって、出動時は1階につながる鉄棒につかまってするするっと下に降りるんだ、という説明を聞き、感心したことを憶えています。
この写真はおよそ10年ほど前、2001年初頭に撮影したものです。
展望室は地上7階建ての高さにあったようです。
5階のあたりには船橋市のロゴマークが掲げられています。
なぜ火の見やぐらはなくなってしまったのでしょうか。
考えつくところでは、耐震性に問題があったとか、周辺の建築物の高層化により役に立たなくなったなどが考えられます。
でも、松戸市にある中央消防署にも似たような火の見やぐらがあります。
おそらく似たような時期に建設されたものと思われますが、そちらはいまも健在です。
周辺にはまばらながら、きたならよりも高層なマンションが建っています。
しかし、船橋東消防署の場合は、東に5階建て中心の習志野台団地が大きく広がり、北はエール商店街の上の7階建て市街地住宅が隣接し視界を遮っているなど、建設当初からロケーション的に失敗していたという側面が大きかったのかも知れません。
そもそも、火の見やぐらに人を配置して監視に当たらせるというシステムが時代にマッチしなくなったこともあると思います。
火事と喧嘩は江戸の花、という時代は終わり、鉄筋コンクリート造が増え、木造であっても難燃素材を多用する時代、さらには電化や安全装置付きのガス器具の整備もあり、もはや見張りを立てなければならないほど火災は発生しないわけで。
電話をはじめとした通信インフラも整備され、目視で発見するより前に通報が入る確率のほうが遥かに高いと思われます。
かっこよかったけど、所詮は消え去る運命だった、ということなんでしょうね。
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初めまして。私も北習志野の住民です。
駅前は劇的に変わりましたね。
宜しかったら、相互リンクしませんか?お願いいたします。
コメント欄にて失礼いたします。
松橋翔太さん、こんにちは。
ブログ、拝見いたしました。
ブログのジャンルとしては異なるのかな、とも思いましたが、千葉県各所の記事つながりということで、リンクを張らせていただこうと思います。
今後ともよろしくです。(^^)/
お久しぶりです。
どうぞこれからも、北習志野民として宜しくお願いいたします!